アナと雪の女王

観れないかなーと思ってたけど、ギリギリ間に合ったので観てきた。上映期間長いね。

さすがにまだDVDが出てないので、とりあえずサントラを貼りつけておく。


主人公のアナはエルサの妹。エルサは幼少の頃に氷の魔法に目覚めていたが、力を制御できなかったために妹を傷つけてしまう。そこでエルサの父である国王はエルサが魔法を制御できるまでアナと共に城に幽閉してしまう。

が、王と妃が事故で亡くなってしまい、エルサが女王となることに。しかし、幼いエルサとアナは成人するまでは幽閉されたまま。

そしてエルサが成人し、戴冠式と共に城門は解放され、国民だけでなく他国の人も女王エルサと王女アナを知ることになる。けれども、ひょんなことから魔法を見せてしまい、化け物扱いされたエルサは国外へ逃亡してしまう……


という展開が導入部分。全体の1/4ぐらいでコンパクトにまとめてて展開が早すぎてびっくりした。


そもそもこの映画ってミュージカル的な部分があって、割と頻繁に歌を歌うのでストーリーを語るにはコンパクトにまとめないといけないのかもしれない。すごく密度が高くてびっくりした。

導入部分だけでなく、全体的に話がしっかりと動くのだけれども過剰なシーンがほとんどなくて、削りに削りまくって余った時間に歌をねじ込んだんじゃないかと思うぐらい密度が濃い作品だった。


この映画って割と歌の部分が有名になってて、レリゴーとか歌うあたりがあちこちのワイドショーで取り上げられてた気がする。劇中では逃げ出したエルサが「やったー! もう魔法を我慢する必要ないんだぜー!! ヒャッハーー!!!」ってハイテンションになりながら歌ってた。

雪の映像がものすごく綺麗なのに加えてよく通る歌声だったので、確かにこれは印象に残るな、と。


個人的に、この作品のキャラクターデザインがあまり好きじゃなくて、特に幼少時代の主人公たちは潰れ饅頭みたいな感じがあって慣れるのに時間がかかった。ただ、割とカートゥーン寄りの動きなのでこれはもう慣れの問題だと思う。(そういう意味では本編の前にミッキーの短編アニメを流したのは正しいのかもしれない。これはカートゥーンアニメですよ、って感じで)

キャラクターはみんなわかりやすい造形で、なおかつ登場キャラクターがそれほど多くないのであまり混乱せずに見ることができた。さすがディズニー。アクションシーンもガッツリと動いてて、やっぱり金のあるところは違うな。


なんとなくネット上で賛否両論ありそう(他人の感想を見ずに映画を観たから評判は分からない)なクライマックスだったのがとても印象に残った。「えー! そっちかよ! あ、でもまー確かにそっちなのは当然かもしれないけどさー」みたいな。ネタバレになるから言えないけど。

話の展開としては、全体的にアナとエルサの和解と<真の愛>がテーマなので、一応男性キャラは出てくるのだけれど基本的にアナとエルサが能動的に動いて話を進めていくのがとてもよかった。

というのも、アクション系の作品で女性キャラがキャーキャー言ってて全然話が進まないのが個人的に苦手なので。「お前邪魔だから黙ってろよ!」というモヤモヤ感がこの映画では全く無かったのがすごく良かった。


ミュージカル形式の歌部分で息抜きしつつ、十分な密度で話を進めていって、爽やかな終わり方だったので、人気が出るだけあるなと思った。とても楽しく観ることが出来た映画だった。

ちなみにこの映画、原題は『FROZEN』らしい。そういえばディズニーってこういうシンプルなタイトルばかりだった(カーズとかラプンツェルとか)けど、どうしてこういう邦題になったんだろう?