『魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語』の設定をまとめた


魔法少女まどかマギカの劇場版を観たのだけど、イマイチ設定が自分の中で呑み込めなかったので自分で理解するためにまとめた。というわけでテレビ版と新編とのネタバレ全開です。




≪テレビ版終了時点での話≫

もともとキュゥべえことインキュベーターは減少していく宇宙全体のエネルギーを補充する役目。何もしなければ宇宙全体のエネルギーはエントロピーの法則に従って減少し続ける。この辺は現実世界と比較してどうなのかよくわかんないけど、とりあえず『減少し続ける』ということだけを理解してれば問題ない。


前述のとおり、キュゥべえは減少し続けるエネルギーを補充する仕事をしている。具体的には、魔法少女にさせる代わりに少女の願いをかなえることでエネルギーを回収する。少女の願いは宇宙全体のエネルギーが減少していくのに逆らうほどの力を持つため、魔法少女としての能力を与える。


魔法少女が死ぬ(=魔女になる)と莫大なエネルギーを生成する。そこで、魔女になったあとの被害はほかの魔法少女に対処させ、魔女の抜け殻となったグリーフシードからエネルギーを抽出することで宇宙全体のエネルギーを補充。


しかし、この流れは魔法少女側にとって「願い1つ叶えるだけで永遠に魔法少女として戦う」という宿命を持つため、その流れを改善するために主人公のまどかが宇宙全体のシステムを再構築した。その結果として、魔法少女は魔女にならずに円環の理に導かれるようになり、魔法少女は魔女ではなく魔獣と戦うようになった。


ちなみに、円環の理に導かれる云々についてはテレビ版ではあまり説明されていない。




≪テレビ版終了から新編開始までの話≫



鹿目まどかは宇宙の流れから解脱し、円環の理となった。魔法少女が死ぬと、まどか時空こと円環の理に誘導される。そのため、魔法少女という概念は存在するものの、円環の理に導かれるために魔女は存在しなくなった。ちなみに、さやかはまどかと一緒に死んだ魔法少女を円環の理に導く役目となった。


つまり、キリスト教とかでありがちな、天使が死者を天国に連れて行く役目がさやかで、天国そのものとなったのがまどかということ。



しかし、エネルギー効率が以前より落ちたことは確か。そこでインキュベーターは考えた。円環の理の影響を受けないところに魔法少女を隔離したらどうなるのか、と。


もしもそこでエネルギーを大量摂取できたならよし、円環の理に導くまどか(もしくはさやか)を捕えることができたならば更に良し。


というわけでその実験のためにほむらが隔離された。キュゥべえのシールドにより、円環の理からも宇宙のエネルギー減少からも影響を受けない状況に。

その結果として、ほむらの精神はキュゥべえのシールド内に閉じ込められ、永遠に夢の中に居るようになった。肉体は眠りつづけ、ソウルジェムは稼働し続けていた。


ほむらは夢の中に他の人物(さやかや杏子やマミなど)を引き込み、それぞれの人物にとっての理想の生活を描いていた。キュゥべえ側からすればほむらがかかわった人物が居るのは想定の範囲内であったが、そこに『鹿目まどか』という謎の登場人物が出現していた。



そして新編のまどかマギカは、ほむらが夢の中に居る状態でスタートする。もちろん、ほむらはそのことに気づかないままで。



≪新編においてのほむらが選んだ道≫


ほむらの夢の中に登場した『鹿目まどか』は、円環の理の鹿目まどかと同一人物であった。しかし、円環の理に導く能力は忘れていた。


キュゥべえ側からすれば、円環の理に導く能力に気づいた時に鹿目まどかを捕獲すれば、円環の理に導く力を解明できる。すなわち、もっと効率の良いエネルギー回収方法を見つけられる。


そこでほむらはキュゥべえのシールドの中で魔女になる道を選んだ。キュゥべえのシールドの中であるため円環の理からも干渉されない。しかしそれは、永遠に魔女として生き続けることを意味していた。

が、さやかやその他魔法少女のおかげで無事にキュゥべえのシールドを解除することができ、そのまま円環の理に導かれていった。


かに見えたが。



ほむらからすれば、自分の役目を知っている、“夢の中で作られたまどかではないまどか”と出会うチャンスであった。そこでほむらはまどかを円環の理から引きちぎろうとした。


結果。ほむらは宇宙をさらに再構築する悪魔の力を得た。その結果、ほむらは悪魔として再び宇宙の中に戻り、まどかの一部も同じ宇宙の中に戻してきた。



≪感想≫

世界観や設定は面白いけど、とりあえずキュゥべえに喋らせて設定説明というやりかたはどうにかならなかったのかと思う。


たとえば、ほむらが夢の中に居るシーンでたまに『眠り続けているほむら』を見せるとか、なんかそういう見せ方が出来なかったのかな、と。

ストーリー全体としては、「まーこんなもんかー」みたいな感じで、イマイチだった。一応戦闘があるけれどもこの作品での戦闘って割と何でもアリ(ルールとかが明確になってないから)だからあまりノリ切れなかった。


ところで、ベベってキャラクターは劇場版の前篇と後編に出てきたのかな? そっちは総集編だと聞いていたから全く見てないのだけれど。