2001年宇宙の旅
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: Blu-ray
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木星に調査に行く2人+冷凍睡眠の3人。制御装置のロボットが故障を事前察知するものの、実際には問題なし。そこで主人公2人はそのロボットの動作を停止させることを計画するが……という展開。
宇宙旅行というのが身近になった世界観のため、飛行機で移動するのと同じ感覚で惑星間を移動する風景が非常に面白かった。無重力ということを表すためにわざわざ床→壁→天井と移動したりするのだけれど、いったいどうやって撮ってるんだと。
あと、宇宙空間が基本的に無音ってのはすごく斬新。たとえば宇宙空間でレバーをひねるときに音が鳴る(ギギギ、とか)のが普通の演出なんだけど、この作品では基本的に無音だったのが斬新。とはいえ、宇宙空間移動中はクラシックが流れてたりしたけど。
そして、冒頭で紹介したロボットとのせめぎ合い。人間は不完全だがロボットは完全、ではロボットが誤作動したときは?みたいな展開は非常に手に汗握る展開だった。
でも、それってたぶん60分ぐらいなんですよね。調査に行って、トラブルがあって、ロボットと交渉して解決までが。
しかもその展開に入るまでに宇宙旅行の紹介をしてるのがものすごく間延びしてた。雰囲気はいいのだけれど、『ゆっくりと雰囲気を描く』ため、観ててすごく退屈。ハリウッド映画のアクションものと違って爆発も無いし。
そして極めつけはロボットとの交渉が終わってからの哲学的な展開。哲学的というとカッコいいけど、不協和音みたいなBGMに合わせてサイケな映像が流れ続けて時折 隊員の叫び顔が挿入される。しかも長い。
部屋のシーンも全く意味が分からなかったし、ラストのオチもぶっ飛びすぎてた。映画冒頭の自然シーンもわけが分からなかったが、終盤は作者がコカイン決めてるんじゃないかと思うほど。
中盤だけ観ればなかなか面白かったのだけれど、それ以外が間延びしすぎてて個人的にはつまらなかった。宇宙旅行の演出がよかったけれど、それだけなんだよなー。